梅雨にもかかわらず、ありがたいことにライブ当日は本当にいいお天気だった。おかげで、何かと心配な楽器搬入もスムーズにいき、
ほぼ予定通りにサウンド・チェックが始まっていく。メンバーは時間通りに会場入りし、あとは佐藤本人の登場を待つばかりだ。
その日の午前中に佐藤の自宅に楽器を取りにいったスタッフの携帯には、「今から寝るので、楽器を取りにきても起こさないでください」
と朝8時(!)に伝言が入っていたという。それで我々スタッフは「ちゃんと起きれてるのかな。いや、電車間違えてないかな」と、
雑務をしながら気をもんでいたが、ちょうど15時に「おはようさん」と元気に本人が現われ一安心。
スペシャル・ゲストの中島さんも到着し、「Ain't Nobody's Business」など、中島さんが入って初めての曲の合わせなど、
最終リハが行われた。
佐藤の声もだいぶ復活している。いつもより野太いハスキーなトーンで、ブルース系の曲がド迫力になったのには驚いた。
そこここで、エンジニアさんにモニターの返りや外音のミキシングのリクエストなども伝え、18時頃リハは終了。
それからすぐ、楽屋にはSTB特製の豪華な夕食が届けられ、佐藤とメンバーは談笑しつつ腹ごしらえ。
そのタイミングで、我々スタッフからみなさんの本番の頑張りにエールを送るべく「アンコールでぜひ着てください」と、『THAT'S ALL RIGHT』
発売記念のカワユ〜い特製Tシャツ(ジャケットをプリントしました。ちなみに写っている2匹のワンちゃんは、
佐藤家に来てまもない頃のHappyとLuckyです)をプレゼントさせていただいた。
新作の販売元であるアルダン・レコードの井上さんから佐藤には、「佐藤さんのラッキー・カラーで特別に作りました」と、
本人が大好きな黄色のバージョンが渡され、メンバーから「オーッ!」と拍手がわき起こった。
食事後は、それぞれ衣装の準備をしたり、譜面の最終チェックをしたりと、しばし静かな時間が流れる。
佐藤も自分の楽屋に戻り、空調を消して、「しばらく横になるわ」とソファーに寝ころんだ。
疲れをリセットしつつ、本番への集中力を高める瞬間なのだろう。
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